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秘密の恋人
第17章 紹介
義隆さんはお父さんを真っ直ぐ見たまま、深く息を吸い込んで、口を開いた。
「もとより、お許し頂けるとは思っておりません。その上でどうするかを考えておりました。ご両親に反対されて諦められる程度の気持ちなら、とうに自分で断ち切っています。私も大人ですし、その程度の分別はつきますから。菜摘さんも大人です。結婚にご両親の承諾がいる歳でもない。本日は、私の挨拶と、私たちの決意表明に参りました。この先、2人で生きていきたいと思っております。」
義隆さんはそこで一旦言葉を切り、もう一度お父さんの顔をしっかりと見据えて言葉を続けた。
「もちろん、順当にいけば私の方が先に死ぬでしょうし、身体も衰える。そうなっても、菜摘さんの負担に決してならないようにします。先で身体が利かなくなれば施設に入るつもりでいますし、菜摘さんの枷にならないよう、子供をもうけるつもりもありません。菜摘さんの心が私から離れれば、それを拘束するつもりもありません。ただ、彼女が望む限り、共にありたいと思います。言いたいことは、それだけです。」
義隆さんのきっぱりとした言葉に、お父さんは返す言葉もなく。
「もとより、お許し頂けるとは思っておりません。その上でどうするかを考えておりました。ご両親に反対されて諦められる程度の気持ちなら、とうに自分で断ち切っています。私も大人ですし、その程度の分別はつきますから。菜摘さんも大人です。結婚にご両親の承諾がいる歳でもない。本日は、私の挨拶と、私たちの決意表明に参りました。この先、2人で生きていきたいと思っております。」
義隆さんはそこで一旦言葉を切り、もう一度お父さんの顔をしっかりと見据えて言葉を続けた。
「もちろん、順当にいけば私の方が先に死ぬでしょうし、身体も衰える。そうなっても、菜摘さんの負担に決してならないようにします。先で身体が利かなくなれば施設に入るつもりでいますし、菜摘さんの枷にならないよう、子供をもうけるつもりもありません。菜摘さんの心が私から離れれば、それを拘束するつもりもありません。ただ、彼女が望む限り、共にありたいと思います。言いたいことは、それだけです。」
義隆さんのきっぱりとした言葉に、お父さんは返す言葉もなく。