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第3章 始マリノ裏側

「…私…まだ誰かに愛してもらえますか…？」

「君なら、大丈夫でしょう。」

「貴方も…？」

「え？」

「貴方も、愛してくれるの…？」

「…いや、それは…ちょっと…」

立場的にマズいというか…

「やっぱり！デマカセなんでしょう？私なんてきっと誰からも必要とされないまま、このまま年取って独りで死んで行くんです…」

うわぁ…予想以上に面倒臭いコだな…どうしよう…

対処に困った結果、少し脅せば目が覚めるかもしれない、なんて思って、
絡め取られた腕はそのままに、グッとのしかかる。

「何なら今ココで、愛してあげようか？」

「え…？」

よし、日和った。
ほら、やっぱり好きでもない相手となんてイヤだろ？と身体を起こそうとした瞬間、

「嬉しいっ…」

首に両手が絡められ、逃げ場を無くしてしまう。
ウソッ…

酔った彼女は大胆で、私の唇を舐めるようにキスしてくる。
ゾクリと背筋が粟立つ。

耳元で、「抱いて下さい…」と熱い吐息混じりに囁かれ…耳にちゅ、とキスされて…

精一杯保った私の理性は、敢え無く決壊した。