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秘密の恋人
第20章 約束
ブランドネームは、アヴニールと読むらしかった。どういう意味?と聞いたら、

「フランス語で未来って意味だよ」

と教えてくれた。
このプレマリッジリングというのは、元々は、彼の上司が、女性は婚約の時エンゲージリングを貰っても、アレって仕事中とか、普段着けられるデザインじゃないこと多いよね、それになんでオトコは売約済のリングをしないんだろう、というようなことを言って、自分で作って着けていたのだそうだ。 そこで話をしながら、普段使いできて、かつ結婚指輪より少し華やか、なペアリングを出せば売れるんじゃないか、となったらしい。

上司はエンゲージとマリッジの間に挟む中間、という意味合いで、後々重ね付けできる統一したライン、エンゲージ、プレマリッジ、マリッジの3本売りを検討していたらしいのだけど、隆行さんの脳裏には、籍は入れないと宣言した私たちの事が浮かんだらしく、今は、結婚が全てのカップルのゴールじゃない、このリングをエンゲージとマリッジの間に挟むのもひとつ、コレだけを2人の約束にしてしまうのもひとつ、もっと幅を広げた方がいいんじゃないか、と提案し、結局隆行さんの名前で、上司の肝いりで企画を挙げることになったのだそうだ。

義隆さんが、隆行さんの企画が通ったことを喜んで、記念に作ろうか、と言ってくれた。

私は、義隆さんが指輪を作ろうなんて言うとは思わなかったから、素直に嬉しかった。
何より、隆行さんに嫌われている、とは思ってなかったけれど、私たちのことをそこまで気にかけてくれているとも思ってなかったから、率直に驚いた。

元はと言えば、恋人がいるなら、こそこそ外で会ってないで家に連れてくればいい、と、隆行さんが言い出したことではあるらしいのだけど。
それでも、結果的には私がこの家に来ることが、隆行さんの自立を促した…有り体に言ってしまえば実家から追い出したわけで。

これまで生活費を家に入れていたかとか、そんな立ち入った話も聞いたことないけれど、独り暮らしをするというのは確実に大きな出費だ。
加えて、どこでもそうなのかもしれないけど、隆行さんの会社でも、独身寮は通勤圏内に実家がある人は入居対象外らしく。
つまり隆行さんは自分でマンションを借りて、家賃を払って住んでいる。
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