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秘密の恋人
第20章 約束
「…そうなんだ…勉強になりました。」

「昔は、ゴールドは金色、プラチナが銀色、だったんだろうけど、プラチナは採出量が少なくて希少性が高い…つまり値段も高い。そこにゴールドに加える合金の割合で色が変化することが分かって、商品として売り出されていったって感じ。つまりプラチナには手が出ないけど金色は嫌だ、って人はホワイトゴールドを選ぶ。ま、他にもプラチナはもともと銀色の金属だから変色とか変質の心配が少ないとか、ホワイトゴールドは、プラチナに比べると硬くてキズがつきにくいとか、素材の特性はあるんだけどね。」

「ホワイトゴールドも変色するの…?」

「ホワイトゴールドは、元は金色の金属を合金にして色を変えてるだけだから、メーカーによって、地金の色味はまちまちなんだ。つまり25%の割合がメーカーによって違うってこと。金の含有量を詐称したら問題だけど、後の25%については規定がないから、各々自社のデザインの特性に合わせて、粘り…柔軟性を持たせたいとか、硬度を高めたいとか…それによって若干合金の割合が違ってくるから色味も変わってくる。黄味を帯びてたり、黒っぽかったりね。それを綺麗な銀色にするために、大抵ロジウムコーティングって メッキを施すんだけど、それはメッキだから、経年で剥がれてきちゃう。それがホワイドゴールドの変色。ま、シルバーの酸化ほど顕著でもないし、それも含めて味と言えなくもない。」

「ピンクゴールドってどうしたらあの色になるの?」

「ピンクゴールドは合金の中の銅の割合を増やすんだけど、その分硬くて扱い難いから、比較的新しい技術。メンテナンスもどこでも出来るってわけでもないから、その意味でもあんまりブライダルジュエリーにはお勧めはしてない。ただどうしてもこの色がいい、っていう人の為にバリエーションとして、揃えてるって感じ。」

多分、お店のお客さんにこんな話をしても、ふ~ん、で終わることが多いだろうから、普段はこんなトークはしないんだろうな…
隆行さんの話し方は営業トークというより会社の勉強会みたいだった。
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