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第21章 魅惑ノ香リ　　

水色のガラス瓶は蓋の部分に白いボールがついていて、つまむとフニャッと潰れる。
蓋を取るとガラスの管が付いてて、スポイトになってた。

茶色いボトルのオイルはココナツオイルだと言われたけど、私の知ってるココナツオイルような匂いはしなかった。ココナツの香りがしないくらい精製されて、純粋なオイルのみになっているらしかった。
それをガラス瓶にいっぱい入れ、言われるままに小瓶のオイルを2種類追加した。どちらも抗菌作用や美肌効果があるということだった。
あとは3種類の小瓶をひとつずつ開けて、どれでも好きな香りをひとつ選んで、と言われる。
瓶にはそれぞれラベンダー、ゼラニウム、イランイラン、と書かれていた。
どれもいい香りで、悩んだけど、結局イランイランを選ぶ。
それを加えて蓋を閉める。使い方は清潔な手にスポイト1回分を垂らして、指にオイルを絡めて中に入れ、外側やお尻や鼠蹊部に馴染ませるというものだった。それを1セットとカウントして、朝晩1〜2セットやるらしい。

「なくなったら追加で買えるようにサイトは教えとく。会員制なのと、割と纏めないと送料もかかるから、面倒くさくなければ毎回ウチに作りにきてもいいよ。どっちでも好きな方選んで。生理の時はお腹に塗ってもいいし、無理しない程度にケアするといいよ。まずは体感しないと良さはわからないから。」

ありがとう、とオイル代を払って私は小瓶を持って帰宅した。