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秘密の恋人
第22章 終章 2人ノカタチ
その日の夜。お風呂上がりに、身体を拭いてから膣ケアオイルを使おうとした瞬間、ガチャッと脱衣所のドアが開く。
ビックリして瓶を落としそうになった。

「あっ、ごめん!まだ使ってたんだ…」

義隆さんはそのまますぐ閉めて出てくれる…と思いきや、ドアが閉まらない…

「?」

「…それが…例のケアオイル?」

「…うん…」

「キレイな瓶だね…」

「………うん………」

何で出て行ってくれないんだろ…
見られて困る人ではないけど、明るい脱衣所で、私だけがバスタオル1枚、の格好でいるのが恥ずかしくて、とてもオイルをつけた指をナカに入れるなんてできない…手に出したオイルを指に絡めることもできず、もじもじしてしまう。義隆さんは一向に動く気配がない…

「…使わないの?」

「えっ⁉︎」

「使ってみてよ。どうやって塗るのか…見てみたい。」

「…えぇ〜…」

「やってあげようか?」

「えっ‼︎⁉︎」

視姦、ってこういう状況なのかしら…ていうくらい、義隆さんの視線が私を撫でる。

「私の方が指が長いから、きっと奥までつけられると思うよ。」

「………」

義隆さんは洗面台の横のカウンターにタオルを敷き、ココに座れ、というような仕草をした。ウソ、でしょ…

どうしたらいいか分からず、固まっている私に、

「菜摘の身体は隅々まで良く知ってる。今更恥ずかしがる関係でもないだろ?」

促され、おずおずと少し高いカウンターに腰掛けた。
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