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秘密の恋人
第22章 終章 2人ノカタチ
義隆さんの部屋で、一緒に眠る。
2人とも横向きで、向かい合うようなカタチで、私の頭は枕に乗ってるけど、枕と首の隙間に義隆さんの腕があって、ピッタリ密着した感じがする。これだと義隆さんも腕が痺れなくて、でも腕枕感もあるから、お互い楽にひっついていられる。
あと、コレは私の感想だけど、男性の腕って別に枕として快適じゃない。固いし、高さも微妙…腕枕って結局、セックスの後、放ったらかされてない、っていう満足感だけのものじゃないかと思う。
だから、私たちはいつもこの体勢で寝ることが多かった。
「…どうしたの?」
「え?」
「今笑っただろ?」
「…義隆さん…私のこと愛してるって言ってくれたなぁって、思って…」
「愛してるよ?」
「前は言ってくれなかったわ。男が囁く愛の言葉なんて、嘘か下心だって…」
「……言ったなぁ、そんなこと。まぁ、当時は本当にそう思っていたんだよ…別れた妻との関係だって、学生時代の恋から卒業しきれないまま家族になって、その後はもう責任でしかなかった。愛が何なのかもよくわらない。好きだという気持ちよりも強いモノがあるとしたら、それはもう欲しかないと思ってた。でも今は…菜摘に側にいて欲しいという願望は勿論あるけど、それだけじゃない。自分の気持ちよりも君の気持ちを尊重したいというか…今まで誰にも、感じたことのない感情なんだ…だから、コレが愛なのかなって今は思ってる。」
私はコクリと頷き、意を決してひとつ息を吸い込んだ。
2人とも横向きで、向かい合うようなカタチで、私の頭は枕に乗ってるけど、枕と首の隙間に義隆さんの腕があって、ピッタリ密着した感じがする。これだと義隆さんも腕が痺れなくて、でも腕枕感もあるから、お互い楽にひっついていられる。
あと、コレは私の感想だけど、男性の腕って別に枕として快適じゃない。固いし、高さも微妙…腕枕って結局、セックスの後、放ったらかされてない、っていう満足感だけのものじゃないかと思う。
だから、私たちはいつもこの体勢で寝ることが多かった。
「…どうしたの?」
「え?」
「今笑っただろ?」
「…義隆さん…私のこと愛してるって言ってくれたなぁって、思って…」
「愛してるよ?」
「前は言ってくれなかったわ。男が囁く愛の言葉なんて、嘘か下心だって…」
「……言ったなぁ、そんなこと。まぁ、当時は本当にそう思っていたんだよ…別れた妻との関係だって、学生時代の恋から卒業しきれないまま家族になって、その後はもう責任でしかなかった。愛が何なのかもよくわらない。好きだという気持ちよりも強いモノがあるとしたら、それはもう欲しかないと思ってた。でも今は…菜摘に側にいて欲しいという願望は勿論あるけど、それだけじゃない。自分の気持ちよりも君の気持ちを尊重したいというか…今まで誰にも、感じたことのない感情なんだ…だから、コレが愛なのかなって今は思ってる。」
私はコクリと頷き、意を決してひとつ息を吸い込んだ。