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秘密の恋人
第6章 偶然ノ出逢
それから、2ヶ月ほどが経ち。
彼の存在すらも忘れかけた頃だった。
帰宅中に急に雨が降り出した。
いつもならバッグに折り畳み傘が入っているのに、今日に限ってそれがない。
天気は関係なく、いつ降られてもいいように常時入れているものだから、出かける時に、帰りに雨が降りそうかどうかなんて考えたことがなかった。
なんなら朝から雨が降ってて、長傘を持って出た日でもバッグに入れっぱなしだ。
当然あるものと思っていたものがないことに焦って、近くの閉まった会社の軒先に避難し、バッグを開けて探す。
そこで、思い出した。数日前に使って…乾かすために玄関に広げたんだ…
いつもなら乾いたらすぐに閉じてまたバッグに入れるのに、私が片付けるより早く、お母さんが畳んで…玄関の傘立てに引っかけてあったっけ…
バッグに入れなきゃ、と思いながら忘れてた…
仕方ない、ビニール傘を買おうといつものコンビニに立ち寄る。
急な雨に傘を求める人が多いのだろう。傘は最後の1本だった。
よかった、売り切れてなくて…と最後の1本に手を伸ばした時、自動ドアが開いて1人の男性が飛び込んできた。
彼の存在すらも忘れかけた頃だった。
帰宅中に急に雨が降り出した。
いつもならバッグに折り畳み傘が入っているのに、今日に限ってそれがない。
天気は関係なく、いつ降られてもいいように常時入れているものだから、出かける時に、帰りに雨が降りそうかどうかなんて考えたことがなかった。
なんなら朝から雨が降ってて、長傘を持って出た日でもバッグに入れっぱなしだ。
当然あるものと思っていたものがないことに焦って、近くの閉まった会社の軒先に避難し、バッグを開けて探す。
そこで、思い出した。数日前に使って…乾かすために玄関に広げたんだ…
いつもなら乾いたらすぐに閉じてまたバッグに入れるのに、私が片付けるより早く、お母さんが畳んで…玄関の傘立てに引っかけてあったっけ…
バッグに入れなきゃ、と思いながら忘れてた…
仕方ない、ビニール傘を買おうといつものコンビニに立ち寄る。
急な雨に傘を求める人が多いのだろう。傘は最後の1本だった。
よかった、売り切れてなくて…と最後の1本に手を伸ばした時、自動ドアが開いて1人の男性が飛び込んできた。