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秘密の恋人
第6章 偶然ノ出逢
「ひぁ~!参った!急に降ってくんだもんなぁ…」

濡れた髪を掻き上げ、スーツについた雨粒を払うその男性は…忘れた商品を持ってきてくれた、あの男性だった。
思わず傘に伸びた手が止まる。
…どうしよう。全く知らない人なら、私が先だし!って迷わずとっちゃうんだけど…気まずい…
傘を取ろうかどうしようか、伸ばした手を中途半端な状態で彷徨わせていたら、その男性が近くに来る。
傘の前でもじもじしている私を不思議そうに見て、買わないんなら買っちゃうよ?という感じで私の顔を覗き込んだ彼は、

「あ、あの時のお姉さん!」

とニコッと笑った。どうしていいかわからず、私も微妙な会釈を返す。

「あ、傘買いますか?」

「あ、いえ、あの…」

「もしかして、遠慮してる?」

ど、どうしよう…

「買うならどうぞ!俺より全然先に居たんだし。順番から言ってこの傘を買う権利はお姉さんにありますから。」

と私に傘を譲り、レジの中に向かって、

「店長ー!傘まだバックにありますかぁ?」

と声を掛けた。
レジに居た40代くらいの男性が困ったように笑って、

「ごめん、それ最後の1本。」

と言った。買いにくいんですけど…
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