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秘密の恋人
第6章 偶然ノ出逢
悪い事を聞いてしまった…

初めて喋るのに、立ち入りすぎちゃった。
やっぱり、私は他人との距離感を計り間違えることが多い…

「あ、ゴメンね、知り合って間もないのにヘンな話しちゃって…別に今も引きずってるとかじゃないよ?しばらく休養して、治療も受けながらあのコンビニでバイトして、ちょっとずつ面接受けて、決めたのが今の職場。忙しいし、周りのみんなはブラックだって言うけど、ホンモノのブラック経験者に言わせると全然キレイな職場に縁があったから、今は大丈夫ですよ。」

その笑顔に嘘はなさそうで。

安心はしたけど、これ以上立ち入るのはやめようと、私は無理矢理話題を変えた。

「じゃ、私と1つしか違わないんですね。私は今28です。大学出て、今の職場に勤めて、もう6年…」

「あ、ホントにお姉さんでよかった。落ち着いた雰囲気だったから、勝手にお姉さんて呼んでたけど、実は話しながら歳下だったら失礼かなぁと思ってたんで。」

と、軽く笑う。
私もつられて微笑んだ。
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