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秘密の恋人
第11章 虚勢

いつしかシャワーの水音も止み、代わりにドライヤーの音が聞こえる。
菜摘が髪を乾かすのに要する時間は10分程度。
メイク用品は持って入って居ないから中で化粧はしない。
そもそも菜摘はいつもナチュラルメイクで、化粧してもしなくても大した違いはない。
唇に色が乗り、目元が、少しハッキリする程度だ。
目立つシミもなく、肌もキレイだ。
化粧を落としてもあまり顔が変わらないのは、いつの時代も男の好むところだろう。
ぼってりと塗られた化粧とそのニオイは…遠目には良いのだが近くに寄ると閉口してしまう。
化粧を落として別人のように変わり果てるのもいただけない。
髪も長いが手入れが行き届いており、不潔感はないし、指先も爪もキレイだ。短めに整えた爪に、淡いピンクかベージュのマニキュアで、今時のゴテゴテとした装飾を付けているところは見たことがない。
彼女の全てが私にとって好ましく…愛おしいものだった。
菜摘が髪を乾かすのに要する時間は10分程度。
メイク用品は持って入って居ないから中で化粧はしない。
そもそも菜摘はいつもナチュラルメイクで、化粧してもしなくても大した違いはない。
唇に色が乗り、目元が、少しハッキリする程度だ。
目立つシミもなく、肌もキレイだ。
化粧を落としてもあまり顔が変わらないのは、いつの時代も男の好むところだろう。
ぼってりと塗られた化粧とそのニオイは…遠目には良いのだが近くに寄ると閉口してしまう。
化粧を落として別人のように変わり果てるのもいただけない。
髪も長いが手入れが行き届いており、不潔感はないし、指先も爪もキレイだ。短めに整えた爪に、淡いピンクかベージュのマニキュアで、今時のゴテゴテとした装飾を付けているところは見たことがない。
彼女の全てが私にとって好ましく…愛おしいものだった。

