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秘密の恋人
第11章 虚勢
菜摘がバスルームから出てくる。

手早く下着と服を身に付け、鏡台の前で化粧を始める。
私を待たせていると思っているのだろう、化粧も早い。

でも今日は土曜で仕事は休みだし、特に急ぐ必要はない。

「そんなに急がなくても、ゆっくり支度すればいい。」

鏡台の中の菜摘が少し顔を上げ、鏡越しに目が合った。

「菜摘もコーヒー飲む?」

「………」

「私がいつもと違うから、訝しんでいるのかい?」

鏡の中の菜摘が、躊躇いがちに小さく頷く。
私は苦笑しながら、

「私だってロボットじゃないんだから。違うことくらいあるさ。」

鏡の中の菜摘が、またひとつ頷いて、化粧を再開する。

「コーヒーはいかが?」

「頂きます…」

私は軽く頷き、コーヒーを淹れる。

コーヒーが落ちる頃には、菜摘の支度も終わっていた。

コーヒーを進めながら、私は遂に心を決め、目を閉じて深呼吸した。
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