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第13章 現実

今まで、考えても虚しくなるだけだから、深く考えたことがなかったけれど。
義隆さんが子供の頃好きだった球団がなくなったのが、私が生まれた年で、その時義隆さんは20歳で大学生。

義隆さんの息子さんは私より3つ下だと聞いたから、義隆さんが23の時に生まれた計算で。
ということは22の時には奥様の妊娠が発覚したはずだ。

妊娠と結婚、どちらが先なのか聞いたことはないけど、22と言ったら大学生か新卒入社の歳。
順当に考えて結婚を考える歳とは思えない。
とうことは…所謂デキ婚？もちろんそれが悪いとは言わないけど。
寧ろ、その歳で責任とって結婚したわけだから偉いと思う。
真面目な義隆さんらしい。きっと、逃げるなんて考えは最初からなかっただろう。

離婚した理由について詳しく聞いたことはないけれど、もしかしたら、20歳の時には別れた奥様と付き合ったりしてたのかもしれない。