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秘密の恋人
第13章 現実
義隆さんが歳を取って、おじいちゃんになって、私はおばちゃん、くらいで。
そんなにガツガツ求めたりするだろうか。
全く想像がつかなかった。
でも、身体の関係だけでなく、例えば、義隆さんが病気をして、介護が必要な状態になったら?
もし、万が一そんなことになったとしても、義隆さんは介護要員として私をあてにしたりはしないと思うけど…
私はその時、義隆さんを見捨てられる?
見捨てられなかったとして、義隆さんのお世話ができるかしら。
周りの同年代の人達が、育児がひと段落ついて夫婦でのんびりとか、遅くに授かった人なら育児真っ最中、かもしれない時に、恋人の介護なんてシュール過ぎる…

義隆さんと向き合ってお付き合いを続ける、という事は、そういう可能性も孕んでいる。

私に向き合ってくれるの、なんて偉そうな事を言って、私自身が現実に向き合えていなかったことに初めて思い至る。

先のことなんて、ちっとも考えてなかった。
ただ、結婚と子供を望まないだけで、未来永劫、義隆さんに、愛される事だけを考えていた。

もしかしたら、義隆さんはとっくにこういうことを考えて、私の足枷にならないようにしてくれてたのかも。
好きと言ってくれなかったのも、若い恋人を作れと言い続けてきたのも。
全部、義隆さんの本心じゃなく、私の為を思っての言葉だったのかも知れない…

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