この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
きょうどうせいかつ。
第12章 それができたら くろうはしない。

ブレットが驚いたことに、クリスを除く全員が、ダミアンの話す言葉が魔族特有のものだと、気づいていなかったらしいのだ。それは一体どういうことかと思ったのだが、それよりもみんなの衝撃の方が強く、一時ちょっとしたパニックになったのだ。

そんなみんなの様子を、ダミアンは再び無表情で、聞いているだけだった。時々、頷いたりはするのだが、そんなことよりも、どうして人の言葉が話せないのか気になっているようだった。

唯一、イザベラはなにか心当たりがありそうだったのたが、何分、イザベラの性格上なにも言わない。ただ、にやにやと面白そうに笑って、黙ったまま、皆の様子を観察するだけだった。

冷静に考えれば、違う言葉を話していることぐらいわかりそうなのだが、皆が楽天的なためか、違和感を抱きながらも全く気にしていなかったのだから、間抜けとも思えるだろう。

なぜなのかと聞いてもわからないと答えるだけのダミアンに、皆はしべれを切らし、従来の通り、気にしない方向でいくことに決めたようだった。

しかし、そこで納得できないクリスは、根掘り葉掘り原因を突き止めようとしていたのだが、時間の無駄だと気づき、先ほどようやくやめてくれたようだ。

そんなこんなで、話し合いから一時間半ほど経過したときだった。

イザベラが、いつもと変わらない様子で、このようなことを言い始めたのだ。

「国に帰ってみましょうよ」

その、能天気ともいえる発言には、誰もが度肝を抜いた。
中でもひときわ驚いていたのはブレットで、イザベラの考えがコロコロ変わることに腹をたてたようだった。

/143ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ