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きょうどうせいかつ。
第15章 こんなにうまく いくなんて。

確かにいい案ではあるのだが、そう素直に納得してくれるか不安ではあった。
しかし、そんなブレットの不安をよそに、村長はあっさり承諾してくれたのだ。

「感謝いたします」

イザベラも少し違和感を感じたのだろう。すこし難しい顔をしていたのだが、素直にお礼を言って、その場を離れて宿屋に向かった。

「やはり、大人数で行かなかったのが良かったのかしら」

この村に入る前、イザベラの命により、一行は二手に分かれた。それぞれ別の村に種子を売りにいったのだ。こちらにいるのはイザベラ、ブレット、ベンジャミンの三人。あちらはダミアン、サラ、デューク、クリスの四人だ。ちなみにニーナとセシリアは、城で留守番をしている。ニーナは魔王の幻覚を作り、万が一新たな勇者が来たとき、目をごまかすために、セシリアは面倒くさいからだそうだ。

「人数は関係ないと思いますけど……何か引っかかりますね」

「まあ、簡単なのは楽でいいのだけれどね、どうも腑に落ちないわ」

ブレットも同感だった。
この村は何処かおかしい。そんな気がしてならないのだ。
ただ、何処がどうおかしいのか、皆目見当がつかない。

「もしも崩れるのなら、弱いところから……。そう思ってここを選んだのだけれど。不安で仕方ないわ。私の対応が間違っていたのかしら」

「いえ、イザベラさんの対応は素晴らしかったと思います」

「本当?ブレットは?ブレットはどう思う?学者っぽかった?」

「……俺は学者に会ったことがないから分かりかねるが、それなりに出ていたんじゃないか?」

「そう……。だったらいいけれど」

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