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きょうどうせいかつ。
第15章 こんなにうまく いくなんて。

やはり腑に落ちないのだろう、イザベラは小さくため息をついた。
誰も何も言わなかったが、皆が同じような気分だった。

「こちらのお部屋にございます」

宿屋について、三人はそこそこ広い部屋へ通された。三人分借りるほどの贅沢はできないため、三人一部屋だった。
ブレットは、イザベラの方を見たのだが、微塵も気にしていないらしい。
それどころか、もう既にベッドに横になっている。

「いいんすか?僕らと同じ部屋で……」

「まあ、心苦しくはあるのだけれど、貴方たちは私に何かできるほどの甲斐性があるとも思えないわ。それに、贅沢を言うほど我がままじゃない」

子供のように足をばたばたさせながらそう言うイザベラ。

「それに、私も、仲間を信用できないほど嫌な女でもないしね。さて、私は少し寝るわ……好きにしてくれて構わないけれど、部屋からは出ないで頂戴ね。あと、何かあったら起こして」

イザベラは返事も聞かず、すぐに寝息をたてて寝てしまった。
唐突に訪れた沈黙を破ったのは、ベンジャミンだった。

「イザベラさん、肝が据わってますよね」

「まあ、確かにそうですね」

ブレットは少なからず、イザベラはすごいと評価していた。
まだ、腹の内はよく分からないのだが、ただ、信頼はしていたのだ。



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