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きょうどうせいかつ。
第15章 こんなにうまく いくなんて。

「確かその時の理由は、『世の中のどうでもいいことにしか金を使わない、人間風情の金持ちが、俺たちの俺たち以上に金を持っているなど、不運にもほどがある!なので、俺は今から、町外れに立っているあの屋敷にいわゆる強盗というものをしにいくのだが、俺に文句を言って死にいく者はいるか!』とかなんとか……」

「あの人らしいですね……」

「止めたんすよ、ちゃんと止めたんすけど、案の定、三回ぐらい殺されて……。あれ、決して無痛な訳じゃ無いんすからね。めっちゃ痛いんすよ」

「ご愁傷様です」

「で、なんとかして侵入できたんです。でも、ダミアンさんにすぐ捕まって……。魔王であるダミアンさんに、魔力戦で敵うわけないっていうのに、デュークさんは戦いを挑んで、捕まったんすけどね」

「本当に災難ですよね……」

「そこにイザベラさんが現れて、ご飯をごちそうしてくれたんすよ。多分、勧誘するためだったと思うんですが、デュークさんは感動したらしく、『強盗に入って、金を根こそぎ持っていってやろうと思った家の主に、まさか飯をごちそうになるとは!なんていう日だ!俺は情けをかけられたのか!? それにしてもうまいな!』っていって、イザベラさんに恩を感じて、そのままって感じっすね」

「ああ……。本当にあの人らしいや……」

「呆れるでしょう?あの人、難しい言葉発している割に、犬みたいな考え方しかできないんですよ」


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