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きょうどうせいかつ。
第15章 こんなにうまく いくなんて。
「よくあんなおかしい人と一緒にいれますよね……。尊敬します」
「ははっ……。それ、褒めてるんすか?でもまあ、いい人ですよ。強いし」
「そう言えば、竜巻とか、カマイタチとか作ってましたね」
「ああ、あれは魔法っていった方がいいと思いますよ。多分、その気になったら時空歪められると思います」
こんな風にベンジャミンと話していると、自分が本当に何も知らないのだと実感する。
少しばかり、魔界に対する知識は増えたのだが、しかし、未だに何が何だか分からないのだ。
「すごいですよね……。魔力の強さがよく分からないけれど」
「魔力を使う方向性が違いますからね。ダミアンさんやイザベラさんは、攻撃や防御、どちらにも使用してますが、デュークさんみたいに攻撃に特化した魔力の使い方しかできない魔族や、僕らみたいに防御に特化した魔族だっていますからねー」
「ベンジャミンさんって、デュークさんに対して結構冷たいですよね」
「そうですかね?」
首を軽く傾げるベンジャミン。どうやら自覚はないようだ。
「デュークさんは確かにすごい人ですけど、ダミアンさんなんかは、魔王ですから、惑星一個作るくらい朝飯前でしょうね」
「す、スケールが大きすぎてついていけないです……」
「そうですよねー。こんなこといったら、イザベラさんに殺されちゃいますけど、馬鹿げてますよねー……」
ベンジャミンはそう笑いながら、ちらりとイザベラを見た。
ぐっすり寝てしまっているようだ。