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きょうどうせいかつ。
第16章 なんぎなことを するものだ。

男は残酷な笑みを浮かべ、動く事の出来ない彼女の顎を掴み、無理矢理口づけをした。

「……んっ!」

優しさのかけらも感じられない口づけに、イザベラは目をぎゅっと閉じる。
彼女が一生懸命もがこうとしていると、口が開いてしまったのをいいことに、舌を入れてきた。
上手に舌をうねらせ、彼女の感覚を麻痺させる。

「んん……ふ……っ」

息が溢れて、それが男たちを興奮させている事が分かる。
やっと唇が離されたかと思うと、男の手は、再び胸を揉み始めた。

「やん……っ」

甘い声が彼女から漏れる。
男は下種な笑みを浮かべながら、手つきをどんどん下半身へと持っていった。

男はそこへたどり着くと、優しい手つきで愛撫した。

「あんっ……。んん!やめ……」

「……分かってないな。そんなに目を潤ませて頼んだって、興奮させるだけだ。ほら……」

男は彼女の手を掴み、男のそこへと持っていった。
服を脱ぎ、既に大きく勃起して固くなってしまっているそれを、彼女の手に握らせた。

「お願い……。やめて……」

「自業自得だ。それに、俺をこんなに興奮させて、ただで済むとは思うなよ……」

男は彼女のドレスをびりびりと裂いて、丸裸にした。
彼女は、その時を待っていたかのように、にやりと笑った。

「なんだ……。この傷は……」

男は当惑していた。男の目線の先には、露わになった彼女の太ももがある。本来ならば、若い女の美しい太ももがあるはずなのだが、彼女の太もも、否、脚には、まるで木の根が張り巡らされたかのような、とてもじゃないが歩けないレベルの火傷があった。

それは、ブレットが来る前、一人の旅人によってつけられた火傷だった。


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