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きょうどうせいかつ。
第16章 なんぎなことを するものだ。
「あら……。見られちゃったわね……」
彼女の口調は、先ほどとはがらりと変わって、随分と挑発的になっていた。
火傷の跡に気を取られた男は、ばっと彼女を見た。
彼女の目は、赤く光っていた。
「お前……緋の目族か!?」
「ふふっ。びっくりさせちゃったかしら」
そう言って、いとも簡単に魔力による拘束を解くイザベラ。
口の中で何かを唱え、イザベラの目の前にいる男以外の四人を、床に伏せさせた。
まるで、何か重い重石が乗っているかのように、ぴくりと動かなくなる。
「本当はね、別に最初からこうすれば良かったのだけれど……。でも、こうした方が、正当防衛になって楽かなーって思ったの。でも、よく考えてみたら、部屋に不法侵入した時点で、正当防衛になっていたわよね……」
イザベラは、シニカルな笑みを浮かべて、未だに露わになっている男の生殖器をぎゅっと握った。
「こんなもの出しちゃって……。私が怯えるとでも思った?あ!いい事考えたー。私がこのまま、これを捻り潰したらどうなるのかしらー。あまりにも痛すぎて死んじゃうのかな?ふふっ、これは面白そう」
「やめ……!」
「あら、貴方、さっき私に言わなかったっけ?そんなに潤んだ目で頼まれても、興奮するだけだって……」
彼女は意地悪く、男のそれを、ペロリとなめた。
びくんと男が反応する。
「悪い人ねえ……。こんな状況でも快楽には従順なんて。ほら、その証拠にまた立ってきたわ?」
「……っ!」
イザベラは、男のそれを、おもちゃのように弄び、反応を楽しみながら、確実に精神を抉っていった。
「そうだわ。質問に答えてあげないとね」
「……質問、だと?」
「……確かに私は緋の目族になるのだけれど、どちらかというと、タブーに近い存在でね。私の体内を流れる三分の二程度が魔王様の血液なのよ。だから、緋の目族とは少し違う。貴方も一応魔族なのだから、この意味くらい、分かるでしょう?」