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きょうどうせいかつ。
第2章 しょくじかいで かんがえる。

「はっはっは……。姫様、ご冗談がお上手で……」

「いいえ。私は至って本気でございます」

──さーて、どうしよかなー。
この姫様、思っていたより、やんちゃな方だぞ。
どうやって説得しようかなー。
困ったなー。

勇者は姫に聞こえない程度の小さいため息をついた。
そして、深く息を吸い込んだ。

「ふざけないでください!! 姫様は、今の国の状況が分かっておられるのですか!? 今、国は魔族との戦いで、大きな損害が出ているのです!! 死者も出ているのですよ! 十年前ならいざ知らず、今の状況では国の者たちを説得するなど不可能に近いです! 」

「それくらい、承知しています」

「いいえ! 分かっておられない! 」

「どうしてわかるのです……? 」

「そのようなことをおっしゃるからです! 」

姫は眉をひそめ、魔王にどうしましょう、と相談した。
魔王は首を何度も横に振った。

どうしましょう、じゃない!
今、人々にそのようなことを言っては、俺たちが殺されてしまうんだよ!

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