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きょうどうせいかつ。
第9章 いつまでたっても はじまらない。
「は?下におる?殺し屋?」
ブレットはクリスの言葉に目をぱちくりさせたが、驚いているのはクリスも同じらしい。
クリスがダミアンに訊ねる。
「イザベラちゃん、ほんまに何も言っとらんの?」
ダミアンは黙って再びうなずいた。
「呆れた。そりゃあ、断られるわ……。このアホ勇者がカチコチやから話通じひんと思っとったけど……」
クリスはブレットの肩をとんとんと叩き、うんうんとうなずいた。
「しゃーない、それはしゃーないわ」
「……」
「話通じひんと思っとったけど……。そりゃあ、混乱するわな。でも、わかったってな?イザベラちゃん、説明するの忘れるくらい、この事について必死やねん」
確かに、なんの話をしているのか全くわかっていなかったが、やっぱり説明がかけていたのか。
ブレットはそんなことを思った。
「んー。どないしよー。とりあえず、この城におるんはオレらだけじゃない。あと五人?六人?──まあ、どっちでもええわ。とにかく仲間はおる」
「……へえ」
「なんやその嫌そうな顔。簡単に説明すると──
殺し屋とその弟子とその追っかけ。それから人魚にネガティブと革命好き。あと使用人が一人おるから……
八人やったわー」
ブレットは、再びため息をついた。
クリスはどないしたんとじっとブレットを見ている。
今聞いただけでも、めちゃくちゃへんな奴がたくさんいた──!!
最悪だ。もう嫌だ。俺はただ姫を取り返しに来ただけなのに……。
ブレットが落ち込んでいることに全く気づかず、クリスはなあ、なあ、とブレットに呼び掛けていた。