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きょうどうせいかつ。
第12章 それができたら くろうはしない。

この大陸に住んでいる人々は、皆が同じ民族であり、異国のものは一切混じっていない。そのため、宗教や差別などはあまり起こらないのだ。

戦うことが嫌いな性格ゆえか、平和で幸せな暮らしをしていた。

また、この世界にはひとつの大陸しか存在せず、土地が半球状になっていると信じられていて、その裏には魔界があり、たくさんの魔俗が住んでいると恐れられている。

もちろん、そんなことはないのだが、人々は全く疑うことなく、その情報を信じていた。

そもそも、自分の大陸から出て、航海するほどの勇気も技術もない次第なので、信憑性は全くといっていいほどないのだが。

しかし、人間にたいして敵対心を抱かない、穏和な性格の人々も、魔族にたいしては暴力を振るう。

もっとも魔界に近いといわれている大陸の端の土地には、祓魔師──いわゆるエクソシストが住んでおり、教会などが立ち並んでいた。そして、大陸を多いぐるり囲うように、城壁が作られ、人間以外は全くはいれない状態になってしまった。

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