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◯◯に行ってきました!(仮)
第5章 Cutting life
「失敗って…その、隆行さんは望まない子だったってこと…?」
「隆行が生まれた後で、要らないと思ったことはないけど、正直、妊娠を告げられた時は、まだ若かったし戸惑ったよ。」
それは…そうだろうな…
「安直に快楽を優先して、避妊を怠った事を後悔した。それでも、男として、彼女と子供を守らなければと気負い過ぎて…失敗した。私が、もっと大人になってからの結婚だったら、妻ともうまくやれていたのかもしれない。」
義隆さんはそう言って自嘲的に笑う。
「…今でも奥様を想う気持ちはある?」
「恋や愛ではないけどね。申し訳ない事をした、とは思うよ。でも、そう思えるようになったのも、菜摘のお陰だと思う。当時は、私は自分が被害者だと信じて疑わなかったから。」
被害者…義隆さんの過去に何があったのかしら…
「奥様と、離婚された理由って、聞いてもいい?嫌なら無理にとはいわないけど…」
義隆さんは穏やかに笑って。
「私は家族を守る為に仕事に打ち込んで….家族を顧みることがなかった。妻は、寂しかったんだと思う。隆行が小学校に上がって、時間ができて。妻は家にこもっていたくない、とパートで働きだした。」
「隆行が生まれた後で、要らないと思ったことはないけど、正直、妊娠を告げられた時は、まだ若かったし戸惑ったよ。」
それは…そうだろうな…
「安直に快楽を優先して、避妊を怠った事を後悔した。それでも、男として、彼女と子供を守らなければと気負い過ぎて…失敗した。私が、もっと大人になってからの結婚だったら、妻ともうまくやれていたのかもしれない。」
義隆さんはそう言って自嘲的に笑う。
「…今でも奥様を想う気持ちはある?」
「恋や愛ではないけどね。申し訳ない事をした、とは思うよ。でも、そう思えるようになったのも、菜摘のお陰だと思う。当時は、私は自分が被害者だと信じて疑わなかったから。」
被害者…義隆さんの過去に何があったのかしら…
「奥様と、離婚された理由って、聞いてもいい?嫌なら無理にとはいわないけど…」
義隆さんは穏やかに笑って。
「私は家族を守る為に仕事に打ち込んで….家族を顧みることがなかった。妻は、寂しかったんだと思う。隆行が小学校に上がって、時間ができて。妻は家にこもっていたくない、とパートで働きだした。」