この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
紅蓮の月~ゆめや~
第7章 第二話 【紅蓮の花】 二
「殿は―後悔はなさっておられないのですか?」
「後悔とは?」
 義経の呟きに、凛子は思い切って言った。
「私をお側に置いて下さったことを後悔なさったりはしないのでございますか」
 凛子の問いに、義経が振り向いた。初めて凛子を見る彼の眼は、不思議そうであった。
「何故、そのようなことを訊く」
 凛子は真正面から義経の視線を受け止めかね、うつむいた。まだ見たこともない、凛子の知らぬ人々の顔が次々と脳裡をよぎった。義経の寵愛を一身に集めた静は都一の艶やかな舞姫と謳われた。頼朝の命で娶った正室とも夫婦仲はこまやかで、一男一女をあげたと聞いている。そして、何より、義経が焦がれて止まぬ兄頼朝の存在。
 凛子はそっと首を振った。
「いえ、良いのです」
/255ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ