この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
紅蓮の月~ゆめや~
第7章 第二話 【紅蓮の花】 二
 と、大きな手のひらが凛子の両肩に置かれた。
「凛子。私はそなたにめぐり逢えて良かったと思うておる。恐らく、私はもう長くはあるまい。兄上がこのまま私をこの平泉の地にのうのうと生かしておかれるとは私には到底思えぬ。この―」
 義経の言葉がふと途切れた。
「何者ッ」
 鋭く誰何すると同時に、いずこからかビュッと矢が飛んできた。
「凛子、危ない!」
 義経が咄嗟に凛子の身体に覆い被さるようにして身を伏せた。矢は二人の真上を掠めて通り過ぎ、積もった雪の上に落ちた。
 と、館の表の方で激しい怒号が響いた。
―一体、何が起こったのだろう。
 茫然としている凛子の耳に切迫した声が聞こえた。
/255ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ