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紅蓮の月~ゆめや~
第11章 第三話 【流星】 二 
 美耶子は黙り込んでいた。乳母を安心させることを言わなければと思うが、誰と何を話す気にもなれなかった。
 口には出さずとも、乳母は美耶子の尋常でない様子から大方の事情は推察したに相違ない。それでなくとも、久しぶりに訪れた兼家が突然帰ってしまったことは乳母にとっても衝撃であったようだ。
乳母は美耶子に余計なことを喋った女房に腹が立ってならない様子である。それから後もまだしばらく「今時の若い者は」としきりに零した。
 最近、乳母の髪には、とみに白いものが目立つようになった。そろそろ四十路も半ばになろういう歳だから、無理もないのかもしれない。この齢(よわい)になった時、我が身はどうなっているであろうか。美耶子の中にふと、そんな想いが兆した。
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