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紅蓮の月~ゆめや~
第16章 最終話 【薄花桜】 エピローグ 
 はるか昔に先立った良人を、彼女は呼んだ。雪の中に浮かび上がる良人は何も言わず、静かに微笑した。
―逢いたかった。
 彼女もまた口には出さずに、長い年月抱(いだ)き続けた切なる願いを心で囁く。
―漸く迎えにきてくれたのね。
 彼女は良人に微笑み返しながら言った。
 良人が両手をゆっくりと差し出す。彼女の美しい双眸からとめどなく涙が溢れた。
 最愛の男をひたすら待ち続けた、途方もない年月。もう、待ちくたびれてしまったと思ったことも何度かあった。
「これでやっと―逝(ゆ)ける」
 差し伸べられた手に、彼女は身を委ねた。
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