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お義姉さんは、BL義弟と彼氏のペット
第5章 義弟のカレと鏡の前で

直は、反応がないのがつまらないのか、乳房を離すと、

顔にこびりついている、稔の白濁の液の名残りを

指で落し始めた。

「お姉さん、泣いてる?」

結衣の頬には、知らずのうちに涙が伝っていた。

「俺、そんなに嫌なことした?」

「違う・・・。」

また溢れた涙が、頬の上で涙と精液と混じり合う。

直が、それを拭う。

「透(とおる)の心臓の音を聞くのが好きだったな、と思って。」

「透?元ダンナ?」

「うん。初めてセックスした後、抱きしめてくれた。

その時の、透の心臓音や体温が、自分も存在しているって思わてくれた。」

「それで、好きになっちゃたんだ。」

「うん。」

「パイパンにされたり、鏡の前でセックスしたりしても?」

「うん。」

「もっと恥ずかしいことも、されたでしょ?」

「うん。」

「まあ、セックスは、自分が求められている感じがするもんな。」

「私、子供の頃から過呼吸とかあって。

診療内科では、親の愛情やスキンシップが足りないって言われていて。

でも、母は離婚してから、昼のパートや夜の仕事もして頑張ってくれていて、

生活するだけで手いっぱいで。

私は、施設に預けられたこともあったわ。

母が銀座のお店に似き抜かれてから、今の父と出会って、

再婚して。

やっと人並みに「家族の時間」っていうのが持てるようになって。

母も幸せそうで。
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