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奇竹先生の卑猥な日常
第1章 奇竹書店
 屈強な男性店員と一緒に、見せの出入り口ドア前にて女子高生を待つ奇竹。

 ラグビー部上がりで体格の良いこの男性店員を、一日限定で雇った理由は、万引きした女子高生を捕まえるためだけだ。

 自分一人だと、隙を突かれて逃走を許す危険性があったので。

 この男性店員は100メートル走を11秒台前半で走り、フルマラソンを4時間以内で完走する、素晴らしい俊足と持久力の持ち主なので、まず犯人を逃がしてしまうことはないであろうと予想できた。

 奇竹の作戦は完璧に近いものだったといえよう。



 二人が待機し始めてから僅か1~2分後のことだ。

 問題の女子高生が階段から降りてきて、二人のいる出入り口のドア前へ小走りで向かってきた。




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