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奇竹先生の卑猥な日常
第1章 奇竹書店
 すぐに呼び止める奇竹。

「お客様、少々お待ちいただけますか?」

 女子高生は「え?」と答えると、目を見開いて立ち止まる。

 いつの間にか、男性店員は、女子高生とドアの間に移動しており、逃走をはかられた場合に備えていた。

 間髪をいれずに、奇竹が言う。

「大変失礼ではございますが、バッグの中を確認させていただけますか?」

 即座に驚愕と狼狽の様子を見せた女子高生。

 店内にいる他の客たちの一部は、興味深そうにチラチラと三人の方を確認していた。

 動揺を感じさせる声で、女子高生が答える。

「こ、困ります……! プライベートなものですので!」

 奇竹はもちろん全く動じる様子もなく、諦める様子もない。




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