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奇竹先生の卑猥な日常
第1章 奇竹書店
 目を開いて、奇竹の指差す先で揺れるシンボルを目にした花奈は悲鳴をあげる。

「きゃああっ?! それだけは許してください!」

 経験のない花奈でも、シンボルのことや性交のことは、さすがに知っていた。

 シンボル実物を見るのは、初めてのことだったが。

 なのでなおさら、その大きさや太さ、赤黒い色合いなどに、すっかり怖気づいてしまった。

 心ひそかに「初体験は好きな人と」と思っていた花奈にとって、会ったばかりの相手とこんなところで性交を行うなど、真っ平なことだ。



 知らず知らずのうちに、身体の向きを少しずつずらし、奇竹から花裂が見えないようにしていく花奈。

 しかし、当然のことながら、奇竹が許してくれるはずもなかった。




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