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奇竹先生の卑猥な日常
第1章 奇竹書店
後始末を追えて服を着ると、まるで何事もなかったかのように奇竹が言う。
「では、こちらの3冊のコミックは、お買い上げいただいた扱いにしますから、いったんレジへ来てください」
「え? ……いいんでしょうか……」
まだ先ほどの行為の余韻により、少し呆然としていた花奈だったが、この言葉でハッとした。
そして内心、「もしかして、この店長さん、すごく良い人なのかな」と思い始める花奈。
実際、奇竹は変態なだけで、「悪い人」と言いきれるほどの目だった悪事を成したことは、今日に至るまでは一度もなかった。
今回の件も、悪事といえば悪事だったが、元はといえば「万引きをした花奈が原因を作った」ともいえるので、判断が難しいところだろう。
「では、こちらの3冊のコミックは、お買い上げいただいた扱いにしますから、いったんレジへ来てください」
「え? ……いいんでしょうか……」
まだ先ほどの行為の余韻により、少し呆然としていた花奈だったが、この言葉でハッとした。
そして内心、「もしかして、この店長さん、すごく良い人なのかな」と思い始める花奈。
実際、奇竹は変態なだけで、「悪い人」と言いきれるほどの目だった悪事を成したことは、今日に至るまでは一度もなかった。
今回の件も、悪事といえば悪事だったが、元はといえば「万引きをした花奈が原因を作った」ともいえるので、判断が難しいところだろう。