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奇竹先生の卑猥な日常
第2章 ローカルアイドル事務所
 約2時間後、準備万端整えた奇竹は、静かに椅子に座っていた。

 奇竹の前には机があり、その机を挟んで向こう側には、受験者が座る椅子が置かれている。

 ここで、受験者は一人ずつ、奇竹と向き合う格好で座り、面接が行われる予定だ。



 待ちきれない様子で、奇竹はきょろきょろと周りを見回したり、時計を見たりしている。



 やがて、ドアを3度ノックする音が聞こえた。

 1階で待機してくれている、例の腹心の部下が、受験者を連れてきてくれたのだろう。

 奇竹は一つ咳払いをした後、「どうぞ」と言った。




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