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奇竹先生の卑猥な日常
第2章 ローカルアイドル事務所
「それって、つまり……。この場で、ダンスか何かをして、その出来次第では合格をこの場でいただけるということでしょうか?」

 かすかに微笑しながら、奇竹が答えた。

「いえ、ダンスや歌は、既に一次審査にて拝見いたしましたので、もう大丈夫です。具体的に包み隠さず申し上げますと……たとえば今ただちに、私とキスしていただけますか?」
「ええっ?!」

 香織は耳を疑った。

 この人は頭がおかしくなったのだろうか、といぶかしがる香織。

 奇竹の真意をはかりかねた香織は、ただただ困惑していた。

 そこへ、奇竹はさらに言う。

「びっくりなさったのも無理はありません。はっきりしたことを申し上げても、お気を悪くされないでしょうか?」

 香織は何が何やら分からないながらも、「はい」と答える。

 その答えを聞き、奇竹が説明を始めた。




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