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第13章 いまさらですが…

雑魚はどうでもいい！
問題は飯島だ…伊澤はどうしてる？
…
少し先で相対する大柄な二人
ボクシングの構えの飯島に殴りかかる伊澤
飯島はそれを紙一重にかわしていく
…
くそーフラッシュバックするぜ
去年
殴りかかっても殴りかかってもかわされて
ヘトヘトになったところを
強烈な一発でKOされたんだ
「バカ、無駄に撃つんじゃねー」
空振りは相当体力を消耗する
と言って、止まれば撃たれて終わりだろう
ヤツならいつでも撃てるはずなんだ
悔しいがレベルが違う
「間を取って、隙見て逃げろ！」
っても難しいだろうな…
かと言って舞依のままで加勢しようもないか
！
プール横にデッキブラシがある！
あれを使って後ろから喰らわせれば
二人がかりで何とかなるか？
「もう少し温存しろー！」
デッキブラシに手をかけて
飯島の背後に向かう目に入ったのは
大きく肩で息をする伊澤の
大振りで腰砕けのヘロヘロ右ストレート
…
対して息乱れぬ飯島はニヤリとして拳を握る
ヤバイ
カウンター一発でキメるつもりだ！
「バ、バカー、退けー！」
飯島は伊澤の伸びきったユルい拳を
避けようともせずにクロスカウンターを放つ！
ダメだ、加勢も間に合わない！
！
！？
？？？
なんだ？
伊澤の伸びきった右腕が更に伸びて
飯島の頬に当たったかと思うと
あの腰砕けのヘロヘロパンチが
飯島の顔を一瞬で半周させ
続いて身体が付いて回り
一周半回って地面に倒れさせた
？いったいどーなってるんだ？