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剛 ing 舞依
第13章 いまさらですが…
「おい、大丈夫か?」
伊澤の元に駆け寄って訊ねた
地面では飯島が完全に気を失っている
「ああ、舞依は?」
「この通り何とも無いけど…何だ今のは?」
「焦ったよ~パンチが当たんないんだもん」
伊澤は緊張が解けたようで舞依口調になった
「当たったじゃねーか」
「うん、当てたよ」
「当てたけど、あのヘロヘロパンチが何であんなに効いたんだ?マジックか?」
「通背拳よ」
「通背拳だと?ありゃ幻の技だろ?」
「右撃ちに見えるけど左撃ちなのよ」
「はぁ?」
「要するに、右手は釘で左腕を金槌にして撃ち込むのよ。力が背中を通るから通背拳。ぶっつけ本番だったから腰で切れたけど、両足の撃ち込みも合わせたらもっと強力だし、重力加速度を加えると更に強烈ね。もっともそうなったら発勁になるかな」
「そ、そんなこと誰に教わったんだ?」
「漫画よ。だって剛くんの部屋って格闘漫画かエロ漫画しかないんだもん」
「ば、バカ、エロ漫画は余計だ」
「だってあるんだもん…」
「…」
「それにしても、もう少し練習が要るわね」
「…舞依は何か格闘技やってるのか?」
「ううん、何も…第一運動苦手なの」
「けど、舞依の身体はよく動くぞ」
「そう?」
「じゃなきゃ飯島組3人は倒せなかった」
「それは中身の力じゃない?」
「体格も力も舞依のままだけど、投げ技は俺の時よりもやり易いんだ」
「女性の方が共感性が強いから、相手の体軸が分かりやすいのかもね」
「そーなのか?」
「そーかもよ」
「…しかし凄いな…あの飯島を一発で倒すなんて」
「なにをいまさら…俺を誰だと思ってるんだ?」
剛口調の伊澤に壁まで追い詰められる!
「な、何、急に剛に戻ってるんだよ?」
壁ドン、顎クイされ
「…舞依が惚れた男、伊澤剛だぜ」
間近での囁きに
心臓がドキッと大きく脈打つ
「…」
「舞依…愛してる」
ああ…
ドキドキと顔の火照りがして
堕ちたのが分かる
「…私も剛くん愛してる」
!
また「る」の唇を獲られて
トロける
…
ふわりと宙に浮く…堕ちてるのにね…
伊澤の元に駆け寄って訊ねた
地面では飯島が完全に気を失っている
「ああ、舞依は?」
「この通り何とも無いけど…何だ今のは?」
「焦ったよ~パンチが当たんないんだもん」
伊澤は緊張が解けたようで舞依口調になった
「当たったじゃねーか」
「うん、当てたよ」
「当てたけど、あのヘロヘロパンチが何であんなに効いたんだ?マジックか?」
「通背拳よ」
「通背拳だと?ありゃ幻の技だろ?」
「右撃ちに見えるけど左撃ちなのよ」
「はぁ?」
「要するに、右手は釘で左腕を金槌にして撃ち込むのよ。力が背中を通るから通背拳。ぶっつけ本番だったから腰で切れたけど、両足の撃ち込みも合わせたらもっと強力だし、重力加速度を加えると更に強烈ね。もっともそうなったら発勁になるかな」
「そ、そんなこと誰に教わったんだ?」
「漫画よ。だって剛くんの部屋って格闘漫画かエロ漫画しかないんだもん」
「ば、バカ、エロ漫画は余計だ」
「だってあるんだもん…」
「…」
「それにしても、もう少し練習が要るわね」
「…舞依は何か格闘技やってるのか?」
「ううん、何も…第一運動苦手なの」
「けど、舞依の身体はよく動くぞ」
「そう?」
「じゃなきゃ飯島組3人は倒せなかった」
「それは中身の力じゃない?」
「体格も力も舞依のままだけど、投げ技は俺の時よりもやり易いんだ」
「女性の方が共感性が強いから、相手の体軸が分かりやすいのかもね」
「そーなのか?」
「そーかもよ」
「…しかし凄いな…あの飯島を一発で倒すなんて」
「なにをいまさら…俺を誰だと思ってるんだ?」
剛口調の伊澤に壁まで追い詰められる!
「な、何、急に剛に戻ってるんだよ?」
壁ドン、顎クイされ
「…舞依が惚れた男、伊澤剛だぜ」
間近での囁きに
心臓がドキッと大きく脈打つ
「…」
「舞依…愛してる」
ああ…
ドキドキと顔の火照りがして
堕ちたのが分かる
「…私も剛くん愛してる」
!
また「る」の唇を獲られて
トロける
…
ふわりと宙に浮く…堕ちてるのにね…