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剛 ing 舞依
第13章 いまさらですが…
…
!
誰か来る!
「ん!」
両手で剛くんを突き放し
気配のする方へ身構える
「?どうした舞依?」
「誰か来る…」
…
プールの角から覗いたのは
ヒロとタクだった
「あっ、二人とも無事か?」
「飯島先輩から呼び出されたって聞いてさ」
こちらの様子を確認して二人が近寄ってきて
倒れてる5人を眺めた
「…オイオイ飯島組やっちゃったのか?」
「半分以上、3人は舞依の仕事だ」
「げっ、舞依さんが?」
「…飯島先輩は?」
「それは剛くん」
「スゲーな…二人とも…」
「まーね…あれっ?次の授業始まってる?」
「ああ、とっくに」
「ヤバイ遅刻だ!」
「いーじゃん、バックレようよ~」
「舞依~そんなことしたらダメだよ」
「剛と舞依さん、言うことが逆っぽい」
「ほら行くぞ、ヒロとタクも」
「えーかったりぃ~」
急かす剛くんに仕方なく着いていく3人
!
あれっ?携帯のバイブ
「お母さんだ…もしもし?」
「ごめん舞依、授業中?」
「いや、今大丈夫」
「あのね、今お父さんの会社から連絡があって、お父さん倒れて病院へ運ばれたらしいのよ」
「え!お父さんが倒れた?」
「母さんこれから行ってくるから、帰ったら家の事お願いね」
「うん分かった」
「舞依、お父さんが倒れたって?!」
剛くんが心配そうに訊ねる
そりゃそうだ、本人の親なんだから
「そう、病院に運ばれたって」
「どこの病院?」
「お母さん、どこの病院?」
「中央病院だって、じゃあ行ってくるね」
ツー、ツー
「行こう、舞依」
「うん」
とりあえず荷物を取りに教室へ
「先生、すみません、父が倒れて病院へ運ばれたので帰ります」
「そうですか、それは大変ですね…どちらのお父さん?」
「「はい」」
二人とも手を挙げて答える
「…どちら?」
「あ、舞依の、でも俺の親でもあるんで…」
「?伊澤くんも気が早いのね、二人はもうそういう関係なの?」
「とにかく二人早退します、失礼します」
帰り支度を済ませると
剛くんに手を引かれて走り出した
…
親が倒れたって言って
二人で早退したら
サボる言い訳に聞こえて怪しまれそう…
!
誰か来る!
「ん!」
両手で剛くんを突き放し
気配のする方へ身構える
「?どうした舞依?」
「誰か来る…」
…
プールの角から覗いたのは
ヒロとタクだった
「あっ、二人とも無事か?」
「飯島先輩から呼び出されたって聞いてさ」
こちらの様子を確認して二人が近寄ってきて
倒れてる5人を眺めた
「…オイオイ飯島組やっちゃったのか?」
「半分以上、3人は舞依の仕事だ」
「げっ、舞依さんが?」
「…飯島先輩は?」
「それは剛くん」
「スゲーな…二人とも…」
「まーね…あれっ?次の授業始まってる?」
「ああ、とっくに」
「ヤバイ遅刻だ!」
「いーじゃん、バックレようよ~」
「舞依~そんなことしたらダメだよ」
「剛と舞依さん、言うことが逆っぽい」
「ほら行くぞ、ヒロとタクも」
「えーかったりぃ~」
急かす剛くんに仕方なく着いていく3人
!
あれっ?携帯のバイブ
「お母さんだ…もしもし?」
「ごめん舞依、授業中?」
「いや、今大丈夫」
「あのね、今お父さんの会社から連絡があって、お父さん倒れて病院へ運ばれたらしいのよ」
「え!お父さんが倒れた?」
「母さんこれから行ってくるから、帰ったら家の事お願いね」
「うん分かった」
「舞依、お父さんが倒れたって?!」
剛くんが心配そうに訊ねる
そりゃそうだ、本人の親なんだから
「そう、病院に運ばれたって」
「どこの病院?」
「お母さん、どこの病院?」
「中央病院だって、じゃあ行ってくるね」
ツー、ツー
「行こう、舞依」
「うん」
とりあえず荷物を取りに教室へ
「先生、すみません、父が倒れて病院へ運ばれたので帰ります」
「そうですか、それは大変ですね…どちらのお父さん?」
「「はい」」
二人とも手を挙げて答える
「…どちら?」
「あ、舞依の、でも俺の親でもあるんで…」
「?伊澤くんも気が早いのね、二人はもうそういう関係なの?」
「とにかく二人早退します、失礼します」
帰り支度を済ませると
剛くんに手を引かれて走り出した
…
親が倒れたって言って
二人で早退したら
サボる言い訳に聞こえて怪しまれそう…