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第1章 剛と舞依

「このファイルをこの上の棚に上げてくれたらもういいよ」
「よしよし」
ケースからファイルを出して左腕に重ねていく
「いっぺんには無理だよ、脚立に上がってくれたら下から渡すから」
「大丈夫だって、ほらよっ」
「あぁ～ちゃんと重ねないと崩れるよ～」
「うるせー、っと、うわっ！」
脚立の上でファイルがグラついてバランスが…
倒れる！下には駿河が立ってる
「どけっ！」
ダメだぶつかる！

ゴツン

オデコが駿河の頭にぶつかった

目玉が飛び出るような衝撃は頭に突き抜け、痛みが倍増していく感じで目の前が暗くなった
…