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剛 ing 舞依
第1章 剛と舞依
…
寺の鐘の中に頭突っ込んだような
響く痛みが薄まってきて
目の前が明るくなってきた
「イテテ…」
「大丈夫?」
残る痛みの元の頭のてっぺんをさすりながら身体を起こそうとすると誰かが手を貸してくれた
まだ目が見えにくいが大きい奴だ
「どう?」
「どうって痛い…金属バットで殴られた感じ」
耳の聞こえかたもおかしい…
「こっち見える?」
「…ん?…誰だ?ヒロか?」
ボヤーっと見える顔…
見たことある奴だが名前が出てこない…
「誰だっけ…そういやあ駿河は大丈夫か?」
「ちょっとよく見て!」
「ん、何だよ~」
目の前の奴をじっと見てみる
…
知らない奴ではない
…
俺に似てる…?
「…」
「じゃあこれ見て!」
手鏡?
「ああ、駿河だ。無事か?」
「…」
「?」
「今度はこっち」
「な、な、何だよ~まだ頭イテーのに~」
そいつは俺を立たせて引っ張って行く
また鏡か、今度は壁の鏡の前へ二人並んだ
俺と駿河が並んでいる
「伊澤くん手を挙げて」
「ふん…!?」
手を挙げると鏡の中の駿河が手を挙げた
?何か違和感がある
鏡の俺と隣の奴を見比べる
「…あ~あ俺だ!鏡じゃ見慣れてるけど本物は別人みたいだな」
「あのね…」
「…」
「聞くけどあなたは誰?」
「俺は伊澤剛だよ、あたぼうじゃん!」
「じゃあ私を見て!」
「私って、俺じゃん!」
「…」
「…あれ?…俺?…じゃあ俺は?」
顔を触りながら鏡を見ると、駿河が同じ動きをしている
身体を見ると服が違う、紺のブレザーにスカートをはいている…
「お、俺が駿河?」
「そ」
「!じゃあそっちの俺が駿河?」
「そ」
「な、な、な、な、何で?」
「驚くのも無理ないわよね、伊澤くんが気が付くまでの30分がそうだったもの」
「…俺と駿河が入れ替わったって事か?」
「どうもそうみたい」
寺の鐘の中に頭突っ込んだような
響く痛みが薄まってきて
目の前が明るくなってきた
「イテテ…」
「大丈夫?」
残る痛みの元の頭のてっぺんをさすりながら身体を起こそうとすると誰かが手を貸してくれた
まだ目が見えにくいが大きい奴だ
「どう?」
「どうって痛い…金属バットで殴られた感じ」
耳の聞こえかたもおかしい…
「こっち見える?」
「…ん?…誰だ?ヒロか?」
ボヤーっと見える顔…
見たことある奴だが名前が出てこない…
「誰だっけ…そういやあ駿河は大丈夫か?」
「ちょっとよく見て!」
「ん、何だよ~」
目の前の奴をじっと見てみる
…
知らない奴ではない
…
俺に似てる…?
「…」
「じゃあこれ見て!」
手鏡?
「ああ、駿河だ。無事か?」
「…」
「?」
「今度はこっち」
「な、な、何だよ~まだ頭イテーのに~」
そいつは俺を立たせて引っ張って行く
また鏡か、今度は壁の鏡の前へ二人並んだ
俺と駿河が並んでいる
「伊澤くん手を挙げて」
「ふん…!?」
手を挙げると鏡の中の駿河が手を挙げた
?何か違和感がある
鏡の俺と隣の奴を見比べる
「…あ~あ俺だ!鏡じゃ見慣れてるけど本物は別人みたいだな」
「あのね…」
「…」
「聞くけどあなたは誰?」
「俺は伊澤剛だよ、あたぼうじゃん!」
「じゃあ私を見て!」
「私って、俺じゃん!」
「…」
「…あれ?…俺?…じゃあ俺は?」
顔を触りながら鏡を見ると、駿河が同じ動きをしている
身体を見ると服が違う、紺のブレザーにスカートをはいている…
「お、俺が駿河?」
「そ」
「!じゃあそっちの俺が駿河?」
「そ」
「な、な、な、な、何で?」
「驚くのも無理ないわよね、伊澤くんが気が付くまでの30分がそうだったもの」
「…俺と駿河が入れ替わったって事か?」
「どうもそうみたい」