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剛 ing 舞依
第4章 伊澤舞依と駿河剛
「おはよー」
「お、おはよう」
家の前から大きい通りに出ると
登校の流れに合流し同級生にも会う
少し緊張する…
「あれ?イメチェンした?」
「ち、ちょっとね」
「昨日はゴメンね~大丈夫だった?」
「何が?」
「ほら、資料室の掃除。伊澤と一緒だったじゃない、アイツがいると無茶苦茶になるからさ~」
一瞬腹が立ったが
今現在こうなっているのは
やはり俺のせいだよな
と思うと反論できない
「ま、まあそうでもなかった…わよ」
「ふーん、駿河ちゃん人が良いから」
お前も駿河に押し付けたんだろーが!
「!じゃあ先行ってるね~」
何か急に走って行った

「おはよ」

上から声がする
見上げると後ろに俺が立っていた
面と向かうとやっぱり変だな
「おはよう」
「どんな感じ?」
「どうって…普段は何ともないけどここを押すと頭全体が痛いよ」
とポニーテールの根本を指差した
「そぉ…って何で髪上げてるのよ恥ずかしい」
「…お前だって髪下ろして、それに学ランのボタン上まで止めやがって、ダッセー」
「だらしないでしょう!」
「ファッションだよ」
「恥ずかしい」
「…お前恥ずかしがるなよ、自信もてよ」
「伊澤くんは自信あるんだろうけど、私は何にもないもの…」
「そんなことねーよ、顔だってカワイイし」
「な、何言ってんの!」
「胸だってデカイし」
「えっ!見たの!!」
「し、しょーがねーだろー!」
「伊澤くん…」
「頭良いんだし優しいんだし。自信持てって、その気になったらモテ要素満載だぜ」
「それは伊澤くんだからそう思えるのよ」
「?」
「…それはそうと、宿題はした?」
「…忘れた。それどころじゃなかった」
「と、思った、はい」
駿河の俺…ややこしいから伊澤
伊澤は鞄からノートを2冊出して渡してきた
「?」
「宿題、二人分しておいたから」
「あ、ありがと…」
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