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剛 ing 舞依
第4章 伊澤舞依と駿河剛
おそるおそる教室に入った

以外と注目もなかった
バカの伊澤と目立たない駿河では話題性が低いのか

伊澤側はヒロやタクなどの連れ周りのみ
騒いでいるくらい

駿河側は女子がちらほら話しかけてくるが
「大丈夫?」
「伊澤に何かされたの?」
「伊澤が勝手に言ってるのよね」
「早くフっちゃえ」
などと同情なのか何なのか
って
女子の中での俺の評判ってサイテーだな
いくら俺でもかなり傷ついた…

「舞依、伊澤くんと付き合ってるって本当?」
クラスの元気印
山野真弥は本当に心配そうに話しかけてきた
「うん」
「何かあったの?」
「何にもないけど、そんなに悪い人じゃないよ」
「舞依は断れない性格だからさぁ~」
「頼りになるし…」
「本当?本心?大丈夫?」
「う、うん」
普段はカワイイと男子からも人気のある彼女が真剣な顔で念押ししてくる。俺ってやっぱりそういうキャラなのかね~
「…よし」
彼女はこちらの顔をじっと見て確かめると
伊澤の方へズカズカと近寄って行った

「伊澤くん!あのさ!舞依の事なんだけど!」
「な、何?どうしたの真弥?」
「!舞依の事、本気なの?!」
「あ、ああ本気だよ」
「舞依を泣かすような事があったら、女子全員を敵に回すわよ!分かった?」
凄い剣幕だ
「あ、ああ分かった」
本人が本人を泣かす訳無いからキョトンとしてる

ま、泣かさなくても女子はほとんど敵みたいなものだって痛感した17の朝
俺何かしたっけ…
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