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剛 ing 舞依
第7章 舞依inSunshine
~♪
しばらく三人でいると
ヒロの携帯が鳴る
「どこだ!」
ヒロの携帯から剛くんの声が漏れる
「エスカレーター上がってすぐ、えっ?階段?階段って…あっ逆逆!ここだ!」
ヒロが立ち上がって手を振ると
足音が走って来る
「舞依!」
「剛くん!」
剛くんが少し先で立ち止まって
ヘナヘナ~っとへたり込んだ
「剛くん!」
駆け寄ると
「舞依…良かった~」
っと抱きしめられる
「ごめんね剛くん」
「謝るなって…勝手に探してただけだから」
「ごめん」
「あ~無事で良かった~」
っと放してそのまま床に寝そべった
相当息が荒い…ずっと走って来たって様子だ

何だかジワーっとしてきて
涙がポロっとこぼれた
「ほらほら伊澤くんそんなとこに倒れてないで椅子に座んなさいよ、舞依もこっち」
山野が手を引いてくれ
ヒロが剛くんを起こして椅子に座らせた
「剛、何か飲み物買ってくるよ」
「ああ、悪いな」
「伊澤くん大丈夫?」
「ああ、なぁ~にもう大丈夫」
「ごめんね、二人とも病院にいたから携帯の電源切ってたのよ」
「真弥も謝んなくていいよ、こっちの勝手だ」
「…剛くん…」
「舞依、泣くなって」
「…だって…」
「剛、ソーダーで良いか?」
「おっ、サンキュー…ぷはーっ」
剛くんはLサイズのソーダーを一気に飲んで一息ついた
「…じゃあ後は二人で、岡田くん何か食べに行こ」
「あ、ああ。じゃあ…」
山野がヒロを連れて行く
「そうそう、舞依、これさっきのお店で貰った観覧車の券。後で二人で乗っておいで」
すぐに引き返して来た山野がペア券を渡して去って行った
「…」
「…」
何か気まずい…
「…剛くん…本当にごめん」
「頼むから謝らないで、無事だったらもうそれだけで良いから」
「…朝からずっと探し回ってくれてたって…」
「…そうしたい日だっただけだから…」
「…」
何か、涙が止まらない~
「…」
剛くんが黙って抱きしめてくれる
周りに人が沢山いるけど
気にならないくらい
安心
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