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剛 ing 舞依
第10章 剛 home
なるほど
始めると舞依が言った通り手が自然に動くし
次に何をするかも分かる
二人手分けすると
たちまち炒飯、スープ、サラダの完成
「ウマイ!」
「自分で作るより美味しいね」
「舞依は何でもできるんだなぁ~」
「そんなこともないけど…隠し味が利いてるわね」
「隠し味ってだしの素?」
「ぶーそれはレシピ通り」
「…愛情?」
「う~んそれもたっぷりあるね~」
「…何?」
「ノーパン」
「バカっ!」
もーっ恥ずかしいったらありゃしない!

しかし俺が剛でも同じような事言ってるよなぁ
きっと

舞依の方も分かってやってるんだろうし
俺ならできないようなフォローがあるから
心地良いんだよなぁ

ランチ後の片付けが済んだ頃洗濯も終わり
やっと頼りなげな下半身から解放された

午後は居間のソファーでテレビ鑑賞
舞依お気に入りのスペシャルドラマの再放送
少女漫画原作で
何だこのストーリー、何だこの展開
と思っていたけど段々と面白くなって
気がつくと剛くんの腕の中にすっぽり包まれて
ドラマに観入っていた

ドラマだねぇ
三角関係四角関係が絡み付いて
親、学校なんかの障害がある

それに引き換え俺たちはすんなりと何もない

…?
…!
イヤイヤそんなことない!
俺たち入れ替わってるんだ!
ドラマよりドラマチックだ
事実は小説よりも奇なり!!
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