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剛 ing 舞依
第10章 剛 home
あまり長居するとボロが出そうなのと
ベタベタする両親を見るに堪えず
晩御飯の誘いを断って帰ることにした

「舞依、くるっと1周回って見せて」
送ってくれた剛くんが家の前で言ったので
くるりと回って見せ…
おっと
底の小さいブーツでバランスを崩し倒れそうになる
ところを剛くんに受け止められる
「カワイイコーデ!」
「でしょ」
「舞依はやっぱりカワイイなぁ」
ぎゅぅと抱きしめられる
「…そう思うならもっと自分を大事にしろよなぁ」
「大事にしてるよ」
「ならヤろうとするなよ」
「大事にシようとしてるよ」
「…俺にとっておいてくれよ」
「だめーっこれは譲れない」
「何で」
「ぜーったい私の方がうまくいくって」
「…」
「安心して任せて」
優しく甘くトロける唇の触れ合い

確かに安心感はあるけど
ヤられるのってやっぱり抵抗ある~
早く元に戻らないと
戻ったら俺もうまくやれるさ
舞依になった経験があるんだから
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