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永遠の恋
第4章 神様……
「………そう……病気が発覚して……頼朝は私にこう言った
『姉さん……栞奈に何を聞かれても絶対に言わないでくれ……栞奈は……この先……誰とでも恋愛が出来る
先のない僕なんかに縛られる必要なんてないんだよ姉さん……』ってね
入院する前に頼朝は貴方と別れた………
以来頼朝は入院して闘病生活中なの……」
「頼朝は……私の為に別れたの?」
「………そうなるわね……
栞奈ちゃん……貴方の妊娠……頼朝に話して良い?」
生きる気力も乏しくなった弟を何とかしたい……
そんな想いで一杯だった
「話すなら……私は人づては嫌です
話は私が直接……言いに行きます!
それで良いなら頼朝に話します。」
「………栞奈ちゃん……」
「私を頼朝の処へ連れて行って下さい!」
絵里子は起ち上がると栞奈に深々と頭を下げた
「………本当にごめんなさい……許してね栞奈ちゃん」
「悪いのは絵里子姉さんじゃない……頼朝でしょ?
クソ野郎………人をゴミみたいに捨てやがって!」
栞奈は握り拳をギュッと作って怒りに震えていた
「絵里子姉さん」
「……何?」
「死にそうじゃなきゃ殴っても良いよね?」
「…………死なない程度にしてね」
「解ってます!覚えてろよ!頼朝!!!」
怒りに震えて栞奈は呟くとおもむろに立ち上がった
「着替えてくるので待ってて下さい!」
栞奈はそう言い飛び出していった