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永遠の恋
第4章 神様……


栞奈が出て行くと入れ違えに美希がお茶を持って入ってきた

この二人は親友だった

絵里子は美希の顔を見て

「知ってたら行ってくれても良いのに……」とボヤいた

「あの頑固者が一人で子供を産むって宣言したからね……下手なことは言えなかった…」

「………だよね……頼朝……弟の子だって……知ってた?」

「アイツ……頑固じゃない
こっちダメなら他へ……なんて器用な芸当打てないじゃない……
そこら辺は聞いちゃダメだと想ってね好きにさせようと想った
私……あの人の子……四回中絶したじゃない?
もう妊娠できないって言われた時……凄く悔しかった
こんな事になるなら……別れても産んどきゃ良かった……
そう思ったのよ
だからさ……栞奈が子供を産むって宣言した時……
自分の想いとダブって……産ませてやりたいと思ったの……」

美希は目頭を押さえながら……そう言った

絵里子は友の辛い恋愛は知っていた

「………私が姉でも応援するだろうな……」

絵里子は友を抱き締めた

階段の音がすると美希は涙を拭い、絵里子から離れた

弱い姉の姿は絶対に見せない

美希はそう決めていた

多分、雅敏も……同じ事を言うだろう

妹の栞奈には弱い所は見せたくないのだ

何故なら……小学校の頃

雅敏を虐めていた同級生を返り討ちした子だから……

絶対に弱ってる所を見たら……

「誰にやられたの?」と聞いて返り討ちに行く気満々なのだ


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