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永遠の恋
第4章 神様……
頼朝の肩が震えていた
「………栞奈………」
頼朝は愛しそうに………その名を呼んだ
強く………
強く………
栞奈に抱き着くから……
絵里子はついつい言ってしまった
「頼朝……少し離れなさい……
栞奈ちゃんのお腹には子供がいるのよ……」と。
頼朝は唖然として………栞奈を見た
「………子供?………僕の?」
「私の!」
「………でも、製造者がいないと妊娠しないってば!栞奈」
「製造元は……この際どうでも良いって」
「…………誰が?」
頼朝は不思議そうに栞奈を見た
すると栞奈は悪戯っ子みたいな笑みを浮かべて
「うちの家族が!」と答えた
「………栞奈……ピル飲んでなかったの?」
「……記憶に御座いません!」
「お前は何処かの政治家か!」
頼朝は栞奈の頭にチョップを入れた
「頼朝、私さ、あんたに話が合ったから来たのよ!」
「………うん……話して……どんな事でも聞くから……」
覚悟を決めて頼朝は笑った
そして………笑うのを失敗……
その瞳から涙を流した
栞奈はハンカチを取り出して頼朝の涙を拭って
「認知しやがれ!」と迫った