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第4章 神様……

栞奈は頼朝の顔を覗き込んだ

頼朝はキスされるんじゃないかって……ドキドキした

顔が近付いて来て……

　　　　　ゴチンッ！！！！


目から火花が出る事二回目……

栞奈は頭突きをしやがった

「てめぇ、ふざけるなよ！
結婚してやるって言って捨てただけじゃ物足りないのかよ！
子供の認知もしねぇなんて言うなら……」

そう言い栞奈は頼朝を見た

頼朝は少し仰け反り

「………言うなら？」

「頼朝に捨てられたぁって、今此処で大泣きしてやるからな！」

ここは病院

癌病棟の病室

そんな所で大泣きされたら……

かなり迷惑

しかも捨てられたなんて……冗談じゃない

「………それは困るよ……栞奈さん……」

「なら認知しろ！良いな？」

「………解った……」

頼朝は根負けした

「うし！なら結婚しやがれって粘ってみるか？」

栞奈はそう言いニカッと笑った

「………それはダメだよ……栞奈……」

「てめぇ、そんなに簡単に逝けるなんて想ってないよな？」

地を這うような低い声で言われた

恐いって……栞奈さん……

頼朝は安らいだ気持ちでいられるのを感じていた